高山 ライバル・今永打って、つかめ新人王! 絶対DeNA3連倒!!

 CS進出&新人王をたぐり寄せる!阪神・高山俊外野手(23)が1日、甲子園球場の指名練習に参加し、2日からの3位・DeNA3連戦(甲子園球場)での活躍を誓った。前回のDeNA3連戦(横浜)は打率・615と大暴れ。3ゲーム差で迎える今カードはその再現を狙う。さらに4日の3戦目は同じく新人王候補の今永昇太投手(23)が先発予定。ライバルも攻略して、栄誉に突き進む。

 真夏に逆戻りしたような暑さの甲子園で、一心不乱に汗を流した。CSへの切符奪取と、新人王へ向けて気持ちをリセット。高山が1年目の集大成へラストスパートを掛ける。

 「中日戦も同じ気持ちだったけど、1本が出ず、勝てていないので明日からの試合は何とか貢献したい。ここまできたら対戦成績どうこうというよりも、気持ちで何とか食らいついていきたい」

 長期ロードを終えた直後、8月26日からのヤクルト3連戦で3連敗。そのショックを引きずったように同30、31日は最下位・中日にも2連敗した。今季ワーストタイの5連敗で3位・DeNAとの3連戦を迎える。残り19試合。CSへ進出するには、これ以上の後退は許されない状況だ。

 20日・巨人戦から10試合連続で3番に座る新人が、悪循環を断ち切る。DeNAとの前回カードは打ちまくった。13打数8安打、打率・615、1本塁打、7打点で3タテに貢献した。

 「相手のデータも見るけど、打席に立った時に何とかするという気持ちでいきたい」。抑えに来るDeNA投手陣の攻め方を冷静に見極めて、前回の再現を狙う。

 念願の対戦も実現しそうだ。4日のDeNA先発予定は、自身と同じ大卒ドラフト1位・今永。高山が先発すれば、6勝を挙げて新人王候補の左腕と初対戦することになる。

 「同じ1年目で(今永の活躍は)刺激になるし、そういう投手から打って勝つというのは大きいと思う。(新人王は)シーズンが終わってからのことだし、残り少ない試合を全力でやっていきたい」。高山は規定打席に到達して打率・276、5本塁打、53打点。成績面で優位に立っているが、直接対決でライバルを突き放す活躍を見せたいところだ。

 ルーキーイヤーは終盤を迎えたが、勉強の日々は続いている。甲子園の指名練習では、二塁に入って中村外野守備走塁コーチのノックで、捕球してから送球までの動きを確認した。

 「僕は(今季の)初戦から使ってもらっている立場なので、最初の時と変わらない気持ちでやっている」。開幕スタメンから突っ走ってきて、ゴールは目前。後ろは振り返らず、最終戦まで全力で駆け抜ける。

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