金本監督 トンネル脱出“破顔1勝”「甲子園で勝てたことがすごくうれしい」
「阪神3-1DeNA」(4日、甲子園球場)
六甲おろしの歌声が心地いい。一気にまくった逆転劇に、阪神・金本監督に久々の笑顔がはじけた。「本当に久しぶりの甲子園の勝利でホッとしてますけど、申し訳ありませんでした、本当に」。7月31日以来の甲子園白星。言葉に感情がこもった。
「連敗が止まったことより甲子園で勝てたことがすごくうれしいですね、僕は。(ファンのためかと問われ)もちろんそうです。こんな最下位目の前のチームに、これだけ入ってくれて応援してくれるんですから。何とか勝利をという意味で。ありがたいものです」
土俵際で踏ん張った。負ければ中日と並ぶ最下位で、今季の甲子園勝ち越しも消滅となる中、七回まで5安打無得点。1点を追う展開で八回に目覚めた。
「(得点圏での3本が)高山、原口、狩野と。一気にたたみかけることができた。だからこそ勝てたという。それが今まで出なかったという。分かりやすく言えばそれだけの話」。得点圏での一打が出なかったことが、7連敗の一つの原因。トンネル脱出のきっかけとなる攻撃だった。
3位・DeNAとは4ゲーム差。チャンスはある。「(流れを)変えないとね。せっかくきた流れというか勝利ですから、波に乗れるようにやっていきたい」。6日から甲子園で巨人3連戦。どん欲に白星だけを狙う。