藤浪、11敗目 入団から4年連続2桁星絶望
「阪神2-4巨人」(6日、甲子園球場)
勝利への執念を燃やしたが、あと一歩及ばなかった。阪神・藤浪が巨人・菅野とのエース対決に屈し、11敗目。残り登板試合は3試合と予想され、高卒1年目からの4年連続2桁勝利は絶望的となった。
「ランナーをためてしまい、全体的に苦しいピッチングになってしまいました。粘れた?負けてしまったら、一緒なので…」
試合後は自分の投球を責め続けた。二回は連打で無死一、二塁とされ、バントの構えの小林誠にまさかの死球。「指先から、すべて抜けてしまった」という失投でピンチを広げると1死後、長野に右犠飛を許した。四回は菅野に適時二塁打され「気を抜いたわけではないけど、ピッチャーに打たれての失点は良くない」と猛省。五回は拙守に足を引っ張られるなど、ツキにも見放されてしまった。
雪辱を誓ったマウンドだった。前回登板の8月30日・中日戦(ナゴヤドーム)は人生初という自己最短の1回7失点KO。ベンチでは福留から厳しい口調で叱責され、鳥谷からはフォローの言葉を掛けられた。ポテンシャルの高さを認めるからこそ、周囲も手助けしようと必死になる。登板翌日は香田投手コーチの指示で、異例のベンチ入り。登板3日後も練習後にブルペンへ向かい、フォームの修正に取り組んだ。
この夜は自己最速タイの158キロをマーク。本来の威力を取り戻しつつあり、香田コーチは「いい角度のボールが出てきた。これを継続していかないと」と一定の評価を下した。金本監督も今後の起用について「今のところ(変わらない)」とコメント。苦しい1年も残りわずか。未来への希望をつなぎたい。
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