福留、執念打も実らず… 守備でも執念見せた
「阪神2-4巨人」(6日、甲子園球場)
阪神・福留に笑顔はなかった。甲子園での巨人戦で、また勝てなかった。「菅野?いつもと変わらなかった」。今季2敗目を喫した右腕をそう評すると、足早にクラブハウスへと去った。
見せ場は2点差に追い上げた直後の五回2死一、二塁だった。フルカウントからの6球目、125キロスライダーを右前へはじき返した。「ヒットが続いて回ってきたチャンスだったので、自分も後ろへつないでいこうとしか考えていませんでした」。これが2試合ぶりの打点。連続試合安打を3試合に伸ばした。
何としても白星を飾りたかった。八回にマシソンから打った三ゴロで全力疾走したが、判定はアウト。苦笑いを浮かべるしかなかった。守備では八回、クルーズの右翼方向へのファウルにスライディングキャッチを敢行。スタンドに入ったため捕球はできなかったが、最後まで勝利への執念を見せた。
やられっぱなしでは終われない。次こそ、勝利につながる一打を放つ。