金本阪神 同率最下位で16日にもCS消滅 観衆3万人割れ…虎党もあきれる拙守連発
「阪神6-8DeNA」(15日、甲子園球場)
崖っぷちに立たされた。阪神はチーム勝ち頭のメッセンジャーを立てた一戦に打線が6得点しながら、守乱で逆転負け。3位・DeNAと7・5差。16日も敗れると4位以下が確定し、CS進出の可能性が完全消滅する。
七回途中7失点で降板したメッセンジャーだが、自責点は2。バックが足を引っ張った。初回に2点を失ったが、二回以降は立ち直っていた。しかし1点リードの五回、無死一、三塁で9番・石田を遊ゴロに打ち取ったが、北條の本塁悪送球で同点。さらに2点を失った。
同点で迎えた七回は1死一塁から関根の邪飛を三塁・陽川が落球。その後、適時三塁打を浴びるなどして勝ち越しを許した。「あれだけ点を取ってくれている中でリードを守り切れなかったのは、自分としては腹立たしいし、悔しい思いです」と味方の拙守を責めることなく、自らの投球を反省。自身3連敗で11勝11敗の五分となり、中日と並んで同率最下位に転落したが、努めて冷静を装った。
この日の2つを加えて、今季89失策はリーグワースト。久慈内野守備走塁コーチは北條の悪送球を「ストライクならアウトだった。練習するしかない」と指摘し、陽川の落球も「イージーだった」と険しい表情。北條本人も「あまり(球を)握れていなかったのもあるし、僕の送球が悪かった」と反省した。
観衆2万9145人は寂しい数字。DeNAとは14勝8敗1分けと相性は悪くないが、現在のチーム状況を象徴するような敗戦だった。残り9試合。いよいよ追い込まれた金本阪神。最後の意地が見たい。