秋山に白星を!救援陣一丸の無安打0封リレー 高橋、筒香2球斬り
「阪神2-1DeNA」(16日、甲子園球場)
阪神は崖っぷちの一戦で今季の課題の一つだった継投がはまった。5人のリレーで最少リードを逃げ切った。1点差ゲームの勝利は8月10日・広島戦(マツダ)以来、37日ぶり。救援陣が一丸となって、先発秋山の4年ぶり白星を守った。
1点リードの六回2死二塁、打席に筒香を迎えてベンチは秋山の交代を決断した。2番手で送り込まれた高橋は40本塁打でリーグトップの強打者をわずか2球で料理。「悪いイメージはないので、しっかり攻められた」というようにスライダーで捕邪飛に打ち取り、ピンチを脱した。
好投していた秋山交代のタイミングはこの日最大のポイントだった。試合後の金本監督は「香田コーチと話をして、打てる手は打とうということでね。最後の踏ん張り、追い込みというところでいきました」と説明。3連投の高橋が見事に期待に応えた。
七回は松田が先頭打者への四球とバント処理のミスでピンチを招きながらも無失点。八回をサターホワイト、九回はマテオがいずれも三者凡退でDeNA打線の反撃を断った。甲子園での連敗を5で止めた。
攻めの継投策が表と出た指揮官は「先頭、四球を出した松田は反省してほしいけど、サターとマテオが3人で終わってくれたのは、勝ちに向かうリズムという意味ではよかった」と今季135試合目での手応えを口にした。球団が今オフにリリーフ陣の補強を検討している中、現有戦力にも一筋の光を見いだした1勝だった。