原口V弾!正捕手は俺ダ~ン!守っても完封リード
「中日0-2阪神」(24日、ナゴヤドーム)
久々の感触だった。
二回2死で打席には阪神・原口文仁捕手。カウント2-2からの5球目、吉見が投じた外角への139キロ直球を捉えた。バックスクリーンに飛び込む11号ソロ。女房役が8月30日以来となる一撃で価値ある先制点を生み出した。
「追い込まれていたので、センター返しの気持ちに切り替えていきました。うまく外のボールをたたけました」と振り返る納得の一打。5月4日、記念すべきプロ1号を放った同じ投手から同じ球場で再びアーチを描いた。
原口の9月初本塁打に片岡打撃コーチは「最近は内角を攻められて開き気味だったけど、あのホームランは踏み込んでしっかり打てた。原口にとっては収穫になるのでは」と称賛。背番号94は「勝ちにつながる点になってよかった」とチームの勝利を心から喜んだ。
七回にも中前打を放って2安打1打点。守ってはメッセンジャーの2年ぶり完封を導く好リードで勝利に貢献。来季まで持ち越されそうな坂本、梅野らとの正捕手争いの中、攻守でアピールした。
8月下旬から一塁での出場機会も増えていた原口だが、捕手へのこだわりは変わらない。「競争は当たり前なので(試合に)出た時に結果を残せるように、これからもやっていきたい」と強い覚悟をにじませる。
4試合を残して、打率・298。3割への意識を問われると「どんな状況でも勝つことが一番」と即答。「まず勝つことを考えて、それにつながっていけばいい」。“3割打者”の称号は勝利につながる打撃の中で手に入れる。