阪神・金本監督、決勝打の梅野に「正直、期待していなかった」
「阪神4-3ヤクルト」(27日、甲子園球場)
阪神が逆転勝ちで、今季初の5連勝で4位に浮上した。2-3の八回、1死一、二塁から、途中出場の荒木が一塁線を破る同点二塁打。さらに梅野が中前へ運び、勝ち越しに成功した。金本監督は、決勝打の梅野の初球にスクイズのサインを出したことに「正直、期待していなかったんですけど」と明かしたが、「逆の結果が出て本当、よかった」と胸をなで下ろした。
途中出場の梅野は、八回がこの試合の初打席。同点とし、なお1死二、三塁で、ヤクルトのルーキに対し、初球はスクイズを試みたがファウル。「正直、期待していなかったんですけど。今年1年間、ずっと調子悪かったんで。ましてや相手がルーキということで、なかなか打てないだろうなということで初球、思い切ってスクイズいったんですけど」。しかし梅野は続く2球目を捉え、決勝の中前打。梅野にとって、3月29日のヤクルト戦以来のタイムリーとなった。指揮官は「全く逆の結果が出て本当、よかったです」と、ホッとした表情を浮かべた。
先発の青柳は6回1/3を2失点(自責点1)だった。指揮官は「青柳に勝ちが付けば…最高だったんですけどね。勝たせてやりたかったですね」と残念がったが、「今年最後の登板ですけど、来季に向けていい終わり方ができたんじゃないかと」と、評価した。
今季初の5連勝。「いまさらですけど。こういう戦いがもっと早い時期に出ていれば、ムードも違ったかなと思いますけどね」と言いながらも、今季の残り2試合に目を向けた。30日、10月1日に甲子園で巨人と戦う。「球場に来てくれるお客さんのためにも、いい試合がしたいです。勝ちたいです」と誓った。