藤浪 体重100キロ到達で最速男や!大谷の164キロも夢じゃない

 阪神・藤浪晋太郎投手(22)が体重100キロの大台到達を視野に今オフのトレーニングプランを立てていることが3日、判明した。今季は自己最速を2キロ更新し、日本投手3人目となる160キロをマーク。パワーアップで日本ハム・大谷が持つ日本投手最速164キロ到達も夢ではない。

 例年より早く訪れたオフも、ゆっくり休むつもりはない。早くも、藤浪はトレーニングプランを描いていた。巻き返しの来季へ向けて、この秋冬はみっちり肉体を鍛え上げる。

 「しっかりトレーニングしようと思っています。まだ体が重いと感じることもないですし、走るタイムが遅くなってるとか、体がキレないということも感じたことはないので」

 プロ入団時の体重は86キロ。そこから年を追うごとにスケールアップを図り、今年1月の時点で、自己最重量の95キロに増量した。キャンプを経て、シーズン中は92~93キロで推移。CS進出を逃したこのオフはウエートトレーニングに割く時間がたっぷりある。プロ入りから一つの目安にしていた、100キロ到達も視野に入れている。

 「バランスよくですけど、90キロ後半まで。100キロはどうかな、いくか、いかないかぐらいですね」

 プロ入り前からトレーニングに関する知識は豊富だ。プロ1年目の春季キャンプでは、珍しい筋肉の名称をすらすらと言って、トレーナーを仰天させたこともある。さらにトレーニング関連書籍を読みあさり、肉体強化につなげてきた。太りにくい体質のため日頃からサプリメントも摂取。体に人一倍、気を使ってきただけに、さらなるパワーアップにも手応えがある。

 「もう来年23歳ですし、自分ではそろそろ体も出来上がってきたかなあという感じがあるので。しっかり知識もありつつ、間違ったトレーニングをしなければいいと思います」

 体重増加と比例するように、スピードもアップさせてきた。高校時代の自己最速153キロから、1年目155キロ、2年目157キロ、3年目158キロ。プロ4年目の今季は9月14日・広島戦(甲子園)で159キロ、160キロと立て続けに自己最速を更新した。日本投手3人目となる160キロは通過点。日本ハム・大谷が持つ日本最速164キロも決して不可能な数字ではない。

 プロ4年目の今季は26試合に登板し、7勝11敗、防御率3・25。4年連続2桁勝利は途切れ、最大の目標であったリーグ優勝も逃す悔しいシーズンを過ごした。ただ、まだ22歳。技術の進歩と共に肉体は進化の途中だ。エース復権へ、まずはがっちりと土台を整える。

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