金本流タイブレークでメンタル鍛え直す 状況設定からの実戦打撃導入へ

 阪神・金本知憲監督(48)が6日、メンタルトレーニングの一環として“金本流タイブレーク”を秋季キャンプ中の練習メニューに導入する考えを明かした。実戦形式の対抗戦で緊張感を持たせることによって、選手個々のメンタル面の強化につなげていく狙いだ。

 指揮官の持論に基づき、精神面の強化に乗り出す。金本監督は5日に行われたシーズン終了報告後の会見で「チャンスで打てないのは僕も経験がありますけど、それはメンタルの部分が大きく占める。そこら辺も指導できれば」と語っていた。

 「すごくメンタルが重要だと思っている」と強調する指揮官は秋季キャンプに向けて具体的なプランを用意していた。「俺の頭にあるのは紅白戦とケースバッティング。タイブレークのような形を想定して、何イニングか」と解説。「紅白戦形式と実戦打撃が混ざったような。それで競争、チームで対抗戦みたいな」と“金本流タイブレーク”構想を披露した。

 今季のチーム打率・245はリーグワースト、506得点もリーグ5位。得点機にあと1本が出ない決定力不足が目についた。「1アウト一、三塁から始めるとか」と例を挙げるように、タイブレーク形式ではプレッシャーがかかる状況を自由に設定することが可能。攻撃側は右打ちが求められる場面できっちり実践できるか。同時に守備側はいかに相手の右打ちを防ぐかなどが試される。緊迫したチーム対抗戦にすることで、競争意識も刺激する。

 試合形式の練習には人数が必要になるが「複数とか(ポジションを)できるから。1ポジション1人ずつとか、そういうのじゃなしに。原口なら捕手と一塁ができるし」と説明。複数ポジションを守れる選手を効率的に配置して進めていく考えだ。

 「いろんな選手を見てきた」という金本監督は「リラックスして打席に入った方がチャンスに打てる選手」と「ガチガチに緊張した方が集中力が出るタイプ、いろんなタイプがある」と分析する。「そこを見極めることができればなと思います」と監督目線の狙いもある。今秋の金本阪神は従来のフィジカルだけではない。メンタルも鍛え上げて、「超変革」2年目の飛躍を期する。

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