能見 来季先発の可能性も チーム編成で流動的

 阪神・能見篤史投手(37)の“先発復帰”の可能性が浮上した。11日、鳴尾浜で投手の秋季練習に参加した香田勲男投手コーチ(51)が左腕の起用法について言及。能見は岩崎とともに、来季のセットアッパー候補に名前が挙がっているが、ドラフト会議や新外国人などチーム編成によって流動的だという。年内をメドに起用法を決定し、本人へ通達される方向だ。

 シーズンを終えて10日。来季のセットアッパー候補に名前が挙がっている能見について問われた香田投手コーチは、「まだどちらかというのは決めかねている。能見本人とも話をしていない」と先発起用の可能性があることを明かした。

 今季の能見は先発で8勝12敗。3年連続の2桁敗戦となったが、シーズンを通して先発ローテを守った。そしてシーズン終盤にはリリーフで2試合に登板。計1回1/3を1安打無失点に封じ、チームの弱点である左のセットアッパー候補に急浮上した。

 今季、シーズンを通して1軍で活躍した左のリリーフは高橋のみ。超変革2年目へ、課題は明らかだ。チームは9月から左のセットアッパー探しに着手していた。まず、今季0勝3敗の岩田をテストしたが、2試合連続失点するなど中継ぎ適性を示せず、来季は先発復帰が濃厚だ。もう1人の候補である岩崎は金本監督から高く評価され、みやざきフェニックス・リーグでは引き続きリリーフに挑戦。アピールを続けている。

 香田コーチは早ければ年内にも来季の投手編成を固める方針だ。能見への通達期限について、「なるべく早い方がいい。ドラフト、外国人。いろんな編成が見えてきてから。監督の考えもあるし、もう少し」と説明した。

 能見はこれまで「言われたところでやるだけです。(自主トレではウエートなど)やることがいっぱいある」と柔軟な姿勢を示している。6年連続規定投球回をクリアするなど先発での実績は申し分ない。秋季キャンプでは島本、金田らが先発再挑戦するプランも浮上。先発の駒不足に備えるが、通算92勝左腕の穴がそう簡単に埋まるはずはない。高い奪三振率を誇る「リリーフ能見」も魅力的だが…。いずれにしても、ベテラン左腕の起用法が来季の命運を握りそうだ。

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