金本虎2017年サバイバル 11・4坂井オーナーの前で闘魂ゴング!
阪神が29日から高知・安芸で行う秋季キャンプで11月4日に紅白戦の初戦が実施され、同試合を坂井信也オーナー(68)が現地で観戦することが27日、分かった。同キャンプ中は計4試合の実戦を予定。11・4から金本阪神の2017年サバイバル競争が幕を開ける。
超変革2年目に向けた、チーム内競争がいよいよ本格化する。安芸での紅白戦初戦の日程は第2クール2日目の11月4日。同日はキャンプ視察に訪れる坂井オーナーも観戦する。選手たちにとって、絶好のアピールの場となることは間違いない。
26日に発表された今秋キャンプの参加メンバーは投手15人、捕手3人、内野手と外野手各7人の計32人。例年より多い人数を連れて行くのは紅白戦を充実させるためでもある。そのうち、野手は全員が11・4初戦から出場することになる。
9日から約3週間にわたって行われた秋季練習では「体を大きく、強くしようというテーマ」(金本監督)のもと、技術練習よりもトレーニング中心だった。秋季キャンプについて、指揮官は「安芸では技術練習もたくさんやるし、トレーニングも実戦もやる」と予告している。
ハードなトレーニングメニューを継続しつつ、安芸では技術練習に実戦練習も加わる。選手にとっては、中身の濃い日々が待っている。キャンプ中の実戦は4日、9日、15日に予定されている紅白戦3試合と13日に行われる韓国・LGツインズとの対外試合(安芸)を合わせた計4試合が組まれている。
首脳陣から見れば、秋季キャンプでの選手の動きが来春キャンプメンバーを選定する上での重要な参考資料となる。もちろん春季キャンプだけにとどまらない。来シーズンそのものにもつながるのが秋季キャンプの位置付けだ。ベテラン、外国人選手が参加しない状況もあり、飛躍を期する若手、殻を破りたい中堅にとっては存在感を示すチャンスだ。
中でも実戦は印象に残るアピールが可能だ。その初戦が11・4であり、さらには坂井オーナーが直々に観戦するとなれば、選手が奮い立たないわけがない。そこで活躍すれば、勝負強さを持ち合わせている証明にもなる。
試合当日の夜、坂井オーナーは金本監督、球団首脳を交えての会食を予定している。四藤球団社長は「若手のことが話の中心になると思う。いろいろ情報交換したい」と話しており、昼間の紅白戦での活躍とオーナーが抱く印象次第では、特定の選手が話題の中心となることも十分にある。
4位からの巻き返しを狙う2017年シーズンへ、若手も中堅も、投手も野手も待ったなしだ。心身ともに準備を整えて臨むことが求められる紅白戦初戦。猛虎の総帥が見守る中、生き残りを懸けた戦いのゴングは打ち鳴らされる。