岩崎「菅野流トレ」で課題のフォーク磨く 指の力鍛え落差生み出す
「阪神秋季キャンプ」(30日、安芸)
阪神・岩崎優投手(25)が、「菅野流トレ」で課題とするフォークを磨いていく考えを示した。この日は2日連続でブルペンに入り、金本監督が打席に入った状態で投球。「左打者には、今のところ通用しないかな(笑)」という指揮官の苦言も糧に、セットアッパーへの道を歩む。
秋の日差しが差し込む投球練習場で、岩崎は腕を振った。左打席には、プロ通算476本塁打の金本監督だ。17球中、課題に挙げるフォークは7球。鉄人との“対決”で投じた結果、不完全な部分を露呈してしまった。
「もう少し、打者の近くで落ちるように練習していきたいです」
岩崎が納得するような落差を生み出すことができず、指揮官も「左打者にはそこまで嫌な球になっていない」と厳しい評価。そこで左腕が導き出した考えは、指の力を鍛えることだった。昨年、巨人・菅野が実践したトレーニング法を調べ、冬の自主トレ期間に取り入れるという。
「菅野さんがやっていたように、オフの間でやっていきたいとは考えていますね」
Gのエースは重いボールに指先でスピンをかけ、回す練習を繰り返していた。フォークで落差を生み出すために、指の強さは必要不可欠。球界を代表する投手に習い、勝負球を確固たるものにする。