能見、来季も先発!金本監督決めた…配置転換見送りやっぱりローテ任せた
阪神・金本知憲監督(48)が2日、能見篤史投手(37)を来季も先発で起用する考えを明かした。今季終盤には左のリリーフ候補としてテストしたが、岩崎にリリーフのメドが立ったこともあり、能見の配置転換を見送ることになった。来季もローテの一角として、V奪回に向けて腕を振る。
頭を悩ませた時期はあったが、来季もローテの一角を任せる。まっさらなマウンドに背番号「14」が立つ。金本監督が、来季は中継ぎでの起用も考えていた能見に関して「先発でいきますよ」と力強く話した。
寄せる期待は高い。今季の能見は26試合で8勝12敗、防御率3・67で6年連続で規定投球回に到達。1年間ローテを守り抜いたが、来季に向けて左の中継ぎの重要性を考えた時、指揮官の頭に能見が候補の一人に浮かんでいた。
「(能見は)意外と俺しかおらんやろみたいなことは言っとったけど(笑)。でもそれは最初(シーズン終盤に)左で1枚欲しいと言ってた時ね」
シーズン終盤にはリリーフで2試合に登板して無失点。同じように岩崎も中継ぎでテストを行っていた。その中で、能見を先発で起用する結論に至った理由のひとつに、岩貞の「復調」があった。
「最初、俺の中では岩貞だった。セットアッパーは。ストレートに力あるし、三振も取れる。でも、最後に勝ったから。先発で」
岩貞は9月4日のDeNA戦以降、シーズン最終戦まで負けなしの5連勝。この結果もあって「俺の中では(中継ぎは)完全に岩貞だった」という選択肢を消し、その上で岩崎に中継ぎでメドが立ったこともあり、ベテラン左腕を先発として起用する考えを固めた。
「能見の年齢もあるし。割と(中継ぎに)向いてるとは思ったけどね。もうちょっと若かったら、あったかも分からない」と金本監督。能見自身はオフに入って「いつも通りにやってます」と自主トレに励み、来季に向けた準備を整えている。まだ老け込むつもりはない。先発の一人として、来季もチームのために投げるだけだ。