望月、初先発初勝利で価値&年棒アップだ
「阪神秋季キャンプ」(7日、安芸)
阪神・望月惇志投手(19)が7日、高知県安芸郡芸西村内のチーム宿舎で契約更改交渉に臨み、現状維持の500万円でサインした。高卒新人ながら今季1軍デビューを果たしたが、年俸アップはお預け。来季へ向け「先発で投げさせてもらえるなら勝ちが一番」と先発初星宣言だ。
1軍で勝ち、自らの価値も高める。「1勝でも多く」。望月が狙うものは、先発マウンドに立ってのプロ初勝利。更改交渉の席では「今年一番、順調に育ってくれたと言ってくれました」。来季の飛躍へ球団からの思いを励みにしたい。
鮮烈な初陣だった。デビュー戦は今季最終戦だった10月1日・巨人戦。最終回のマウンドに上がり、1回を1安打無失点。直球は自己最速を更新する153キロを計測した。今回の現状維持は来季への期待の表れ。「来年しっかり上(1軍)で投げて(年俸アップは)来年以降に、と言われました」と表情を引き締めた。
順調な回復を印象づけた。右肘の張りで6日まで2日連続ノースローだったが、更改後には休日を返上して室内練習場でキャッチボールを再開。約5メートルの距離でフォームを確認するように投げた。
見据える先はローテ入りだ。「来年は1試合でも多く」。確かな可能性を秘めた若き右腕が来季、1軍舞台での快投を誓った。