ドラ3才木、藤浪と「虎のツインタワー」結成 身長188センチでまだ成長中
阪神からドラフト3位指名された才木浩人投手(18)=須磨翔風=が8日、神戸市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金5000万円、年俸600万円で仮契約した。担当の熊野スカウトが「ダルビッシュ(レンジャーズ)に近い」と評価する身長188センチの右腕。目標とする身長197センチの藤浪と同様に1年目から活躍し、“ツインタワー”結成を目指す。
7日に18歳になったばかりと思えない。身長188センチ。才木は体も大きければ、夢も大きい。目標に掲げる藤浪は1年目から10勝をマーク。先輩の足跡をたどり、1軍で“ツインタワー”結成を狙う。
「1年目に藤浪さんに近づけるような形になればと思う。将来は日本一のエースと呼ばれるようになりたい」。表情にはあどけなさが残るが、はっきりとした口調でルーキーイヤーからの活躍を誓った。
甲子園に出場経験がない無名の市立高校出身だが、潜在能力は計り知れない。肉体からだけでも可能性を感じさせる。
高校入学時は身長184センチだった。寝ることが趣味の藤浪と同じく、ひたすら寝ることでグングン成長。今年9月に計測すると188センチだった。それでも「まだ伸びている」と話しており、190センチ台到達も夢ではない。
手足も長く、指も長い。担当の熊野スカウトは「手が大きくて指が長いので、いろんなボールが投げられる。変化球は深く握ったり、浅く握ったりでも違う。大きな利点」。腕をしならせて投げるフォームへの評価も高く、「今年の成長がすごい。ダルビッシュに近い」とまで話した。
最速160キロ突破を目指す才木は、プロ入り後の球速アップを目指して背筋などを強化中。「阪神は若手がよく(1軍で)試合に出ているイメージがある。ひとつひとつ進化する自分を見てもらいたい」。藤浪に追いつき、追い越す意気込みで、憧れの世界に飛び込む。