【対談・金本監督×長谷川穂積(3)】「金本さんの胴上げが見られる日が楽しみ」
9月に5年半ぶりに世界王座に返り咲き、3階級制覇を果たしたボクシングWBC世界スーパーバンタム級王者、長谷川穂積(35)=真正=が、親交のある阪神・金本知憲監督(48)を激励した。2年目の巻き返しを目指す虎将と不死鳥チャンプの豪華対談が実現。長谷川はアニキの胴上げが見たいとエールを送り、金本監督は今季の苦悩やリーグ優勝への思いを語った。
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長谷川「例えば、監督をやっていてアウェー感のある球場ってあるんですか?」
金本「まだ1年だから分からないけど、マツダスタジアムではよく負けたな…」
長谷川「今年の広島は、何が良かったのですか?」
金本「キャリアハイの選手が多かったよね。ジョンソン、中崎、菊池、鈴木誠也、新井(ニヤリ)。みんなが120%の力を出したから。うちは、主力はみんなキャリアローじゃないかな。原口なんかは思いっきりキャリアハイだけど」
長谷川「こういう人材が出てきてほしいなという願望はあるのですか?」
金本「やっぱり、ベンチを盛り上げたり、前向きな雰囲気にしてくれる選手は欲しいよね。就任前にも言ったけど、やっぱりチームの雰囲気が明るくないと乗っていけないこともある。でも、それ以前に成績を残してくれる選手は必要だよ。(成績を出せば)自然に波に乗れるし、レールにも乗れる。今年はそういうものがチームとして一回もなかったから…。シーズン最後の7連勝くらいじゃないかな。今年は本当に1勝に苦しんだね。勝つにしても、本当にしんどい勝ち方、最後までひやひやする勝ち方が多かった。試合の後、ああなんとか勝ったな…というね」
長谷川「改めて監督業の大変さが分かりました。金本さんの胴上げが見られる日が楽しみです」