原口が超変革の顔!金本監督ら選ぶMVP「フレッシュ大賞」受賞
阪神・原口文仁捕手(24)と北條史也内野手(22)が19日、甲子園で行われたファン感謝デーで、金本監督らが今年活躍した若手を選ぶ「フレッシュ大賞」を受賞した。今季の超変革を象徴する2人が賞金1000万円をゲット。新スローガン「挑む」を掲げた来季へ向け、原口は“2年目のジンクス”をはねのけて甲子園での大暴れを約束し、北條は全試合出場を誓った。
ファン感謝デーでも主役を演じた。原口は照れ笑いを浮かべ、表彰台へ。シーズン同様の全力プレーを貫き、MVPをゲットした。
「楽しかったです!こうやって競技に出ることもなかったので。MVP?ナリ(今成)さんだと思っていたんですけど(笑)、キャプテンだからじゃないですか?最後まで諦めなかったので」
「ナインボットリレー」でキャプテンに指名され、アンカーを務めた。ゴール直前、前を走る今成がまさかの失速。その隙に抜き去り、トップでゴールテープを駆け抜けた。
いつも聖地の大声援が力をくれた。今季、甲子園では打率・343、球場別最多の4本塁打、26打点をマーク。サヨナラ安打も放った。黄色く染まるスタンドが、勝負強さの源だった。
「甲子園はやりやすい?もちろんそうですね。お客さんがすごく後押ししてくれますし、相手をのみ込んでくれるので。今日みたいにファンの方が力をくれますから」
ファンと触れ合い、来季への決意を強くした。この日、北條と共に「フレッシュ大賞」を受賞。「超変革」を象徴する活躍を評価された形だが、気持ちは前へ向いている。来季スローガンは「挑む」に決定。原口は“2年目のジンクス”に挑む。
「今年はやられたのでやり返したい。捕手として走られたので。勝つことを優先してチームの力になりたい。“2年目”ということは気にせず、レベルアップしたものを出したい。配球とかいろいろあると思いますけど頭を使って戦いたいです」
真っ先に浮かんだのはチームの成績。捕手らしく、Bクラスに転落した責任を人一倍感じていた。守備では盗塁阻止率を向上させ、打撃でも相手の研究を上回る。4番候補に挙がる男は、どこまでも自然体。新スローガン「挑む」を体現し、来季も甲子園で大暴れする。