金本監督が虎投に“太れ”指令 オフのウエート継続で球速、キレUPへ
阪神・金本知憲監督(48)が20日、投手陣に“太れ指令”を出した。オフのウエートトレ継続を求め、筋力アップで体重を増やし、球速向上などにつなげることが狙いだ。来季、鍛え上げられた体格の、チームに欠かせない頼もしい投手の台頭を期待した。
選手個々の意識が問われる自主トレ期間。個人で取り組める技術練習は限られる。だからこそ、肉体強化に専念してもらいたい。金本監督が投手にも、ウエートトレによる体重増を促した。
「ピッチャーもだいたい、ひと冬越して、太ってよくなるからね。いい太り方をして、球威が増すとか。ちゃんとトレーニングでやってほしいね。いい筋力で、体重を増やしてほしい」
以前から球界には、上半身の筋力増加による投球への影響を懸念する声はある。だが、金本監督は「投手のウエート否定」を意に介していない。
「(それを)言っている方が、時代遅れ過ぎるでしょう。これだけ昔より球が速くなって、体も強くなって。やっぱり実際に、現役の選手もやっているし。成功した選手もいっぱいいるんだし」
レンジャーズ・ダルビッシュのように、ウエートと食事で体をつくり、球威やキレがアップした例がある。指揮官は阪神にも同様の可能性を秘めた投手がいることを信じている。
後押しもしている。16日に秋季キャンプを打ち上げた後、18日には甲子園のクラブハウスで、金本監督らが選んだ選手がウエートを行った。そのメンバーの中には岩貞、青柳ら投手の姿もあった。今後も同様のメニューが組まれている。
12月以降は選手の自主性に任されることになるが、ウエートへの意識は投手にも浸透してきている。金本監督は来春、見違える肉体になった投手の出現を待っている。