糸井よトリプル3狙え 金本監督、1人で「貯金20」の活躍期待

 阪神・金本知憲監督(48)が21日、西宮市内の六甲カントリー倶楽部での「タイガース杯ゴルフ大会」に参加。この日に加入が決まった糸井に対し、トリプルスリーを狙えるポテンシャルに太鼓判を押した。また、自身の経験を基に「貯金20」ほどの価値ある勝負強さと、活躍にも期待を寄せた。

 曇り空の下でのラウンドにも、晴れ晴れとした金本監督の笑顔が映える。自ら出馬した11日の初交渉から10日。「最後の返事を聞くまでは落ち着かない部分はあるしね」。ようやくの吉報に胸をなで下ろし、期待も膨らむ。トリプルスリーのポテンシャルを問われ、力強く言い切った。

 「それは十二分に持ってると思うよ。あとはホームランだけでしょ。左バッターはきついけどね、甲子園は。センター方向は伸びるわけやし、十分にチャンスあるし、狙えるものは狙ってほしい」

 交渉の場では「初めての恋人」と口説き、獲得を熱望した男だ。来年で36歳となるが、年齢は関係ない。自らも32歳のシーズンにトリプルスリーを達成しているが、糸井の潜在能力にほれ込み、疑いの思いは一切ない。もちろん、そのために手も差し伸べる。

 「ホームランの打ち方とか、自分でも気にしてるみたいやね。少ないのは。もう少し打ちたいみたいな」

 今季の糸井は、打率・306で53盗塁、17本塁打だった。糸井自身、14年の19本が自己最多だが、すでに助言済み。「本人も伸ばしたいところがあるみたいで。でも一つ言ったのは『(形を)崩さないように』と」。左打ち、外野手、FAで阪神加入…。重なる部分が多い。だからこそ、自身の経験を基にした期待も大きい。

 「おれも(阪神に)来る時に、何回も言ったことあるんだけどね。1人で10試合ぐらい決勝打や逆転打を打てば、勝てば(勝ち数が)『10』違うと、上下で『20』違うから」

 4位に終わった今季。勝負どころの一打が出ずに苦しんだ。だからこそ、糸井で勝った試合が10試合あれば「貯金20」に匹敵する活躍となる。金本監督自身、移籍1年目にそういった意識で戦い、優勝を導いた。

 「優勝するために来てもらったんだし、そこを目標で」と指揮官。守備位置の起用に関しては明言していないが、打順では2番での起用が頭にあり、チーム構成の幅も広がる。成就した初恋が、2年目の戦いに向けた大きな原動力となる。

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