糸井、40発打法学ぶ!金本監督へ[本]気の弟子入り志願 センターもOK

 国内FA権を行使し、阪神入りを決断したオリックス・糸井嘉男外野手(35)が23日、京セラドームで行われた「Bs Fan-Festa 2016」に参加。金本知憲監督(48)から「40発打法」を教わり、本塁打量産を目指すことを宣言すると同時に、指揮官が言及した中堅の守備にも、問題なしを強調した。

 糸井は目を輝かせて本塁打倍増計画をぶち上げた。オリックスのファンフェスタに参加した後、金本監督に弟子入り志願して「40発打法」のマスターを誓った。

 「本塁打?それを金本さんに教えてもらって。僕の知らないことをたくさん知っておられると思うので。40発とか打った人に、一回教えてもらいたかった」

 糸井の自己最多本塁打は14年の19本。今季は17発だった。40発となれば倍増以上となるが、超人は本気だ。交渉の席でも本塁打の話題になり、指揮官は「ホームランの打ち方とか、気にしてるみたいやね。少ないのは。もう少し打ちたいみたいな」と明かしていた。

 甲子園は浜風の影響で、左バッター不利と言われる。だが、指揮官は「センター方向は伸びる」ときっぱり。不利な条件をはね返し、37歳シーズンの05年に自己最多の40本塁打を放った。阪神に在籍した10年間で20発以上を計6度。年齢を重ねても成績を伸ばした金本監督の姿は最高のお手本だ。

 それでいて糸井には足がある。今季53盗塁をマークし、初の盗塁王を獲得。金本監督とタッグを組み、教えを体現すれば、初のトリプルスリー達成も現実味を帯びてくる。

 中堅の守備にもOKサインだ。前日の球団納会で金本監督は糸井の守備位置を「センター一本で考えている」と明言した。今季、センターの出場はゼロ。スタメンでは15年6月11日・ヤクルト戦(神宮)までさかのぼるが、「元々センターでやらせてもらっていたので、大丈夫だと思います。練習します」とニヤリと笑って、問題なしを強調した。

 もっともっと野球がうまくなりたい。純粋な思いが来季36歳となる糸井を突き動かす。今回、FA移籍を決断した理由は「新しい環境でチャレンジすることにより、さらに成長できるのではないか」と考えたから。オリックスのユニホーム姿はこの日が最後。古巣への未練は断ち切った。ホームランアーチスト変貌へ。超人が鉄人ロードを歩む。

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