仙さん 金本虎は超変革継続せよ!フロントもファンも会社もメディアも“四位一体”

 元阪神監督で楽天の星野仙一球団副会長(69)が26日、金本阪神の来季2年目の戦いに向けて“闘将ゲキ”を送った。この日、大阪市内のホテルで開催された阪神OB総会に出席。来季の逆襲へ向け「フロント、ファン、親会社、メディアも含めて『超変革』してほしい」と“四位一体”での超変革継続を訴えた。

 表情こそ穏やかだった。それでも発した言葉からは、やはり独特の“熱”を感じる。優しげな笑みを浮かべながら星野氏が金本阪神へ放ったゲキ。厳しめに聞こえた物言いは猛虎の未来を思うからこそにほかならない。

 「(今季は)超変革ということでね。今も(金本監督がOB総会のあいさつで)言っていたように、俺に言わせればまだ道半ば」

 壇上に立った金本監督のあいさつを静かに聞き入っていた。指揮官が改めて強調した“生え抜き選手”で戦うことの重要性。引き続き選手の成長を促していくことへの覚悟。金本監督の声に同調するからこそ自らの言葉をぶつけた。

 来季逆襲のためには現場の頑張りだけでは足りない。今季掲げたスローガンの精神は来季も引き継がれる。フロントや本社もチームのため懸命に動いていることは承知している。それでもあえて「フロント、ファン、親会社、メディアも含めて『超変革』してほしい」と“四位一体”で支えていかなければならないことを強調した。

 自らが金本監督とタテジマを結びつけた。監督就任1年目の02年オフ、金本外野手をFAで獲得。翌年の18年ぶりリーグ優勝の原動力となった。

 会場を後にするまで前列中央の席で金本監督をねぎらった星野氏。乾杯後に帰途に就いたため、滞在時間はわずか。それでも来季への期待を伝えるのには十分だった。

 「勝てるというところにチャレンジできるレベルまで来たんじゃないの」とチームとしての成長を感じているのも確か。FAで獲得に成功した糸井に向けては「金本のために死ぬ気でやれということや」とゲキを飛ばした。金本阪神2年目の戦いに、燃える男も注目している。

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