阪神・掛布雅之２軍監督（６１）が１３日、大阪市内の劇場で「山田雅人かたりの世界」にゲスト出演した。トークショーでは、左アキレス腱完全断裂からの再起を図る西岡との秘話を激白。二人三脚で復活を目指していくことを約束した。

　「おそらく２軍のキャンプスタートになると思うんですけど、なんとか復活させたいと思っています」

　７月２０日の巨人戦（甲子園）。掛布２軍監督はテレビ越しに涙する姿を見て、その日の夜中に電話をかけた。西岡はスマートフォンの画面に「掛布」の文字が浮かび上がると、すぐさま着信ボタンを押した。

　「掛布さんはどんな言葉をかけてくれるんだろう…」。多くの人から連絡をもらっていたが、気持ちの整理がつかず、なかなか返信できずにいた。それでも、背番号３１の言葉に一筋の光を感じたかった。

　「おい、お前辞める気だろ？自分のためにも、球団のためにも復活しなきゃダメだ！」

　掛布２軍監督の熱い言葉に、西岡は現役続行を決意した。現在は素振りができるまで回復しているという。１７年シーズンは、２軍の高知・安芸でスタートを切ることが濃厚だが、ここで終わる男ではない。ミスタータイガースの後押しを得て、日の当たる舞台へ返り咲く。