福留主将、糸井は「自由にどうぞ」 超人能力発揮へサポート約束
阪神の福留孝介外野手(39)が15日、ABCラジオ「堀江政生のほりナビクロス」に生出演。番組内で、来季右中間でコンビを組む糸井嘉男外野手(35)について「自由にどうぞ」と発言し、主将としてプレーしやすい環境作りに一役買う考えを明かした。新たな“相棒”が持つ超人的な能力を最大限に発揮できるようサポートする。
糸井がよりプレーしやすくなるために。優しい言葉を投げかけた。「やりたいことをやってる方がいい」。福留にとっては来季、右中間でコンビを組む新しい相棒。最大限のパワーを引き出すために、先輩として主将として手助けしていく。
右翼・福留、中堅・糸井。金本監督はこの2人だけを来季のレギュラーと明言している。だが、超人にとっては移籍1年目。環境の変化、プレッシャーなどから本来の力を発揮できない可能性も少なからずある。39歳のベテランは糸井と「まだ会ってない」というが、これまでの対戦経験、報道陣への対応などを見ていると感じることがあった。
「糸井を見ていると、自分が何かどうこう言うよりも、自由にどうぞって。その方が彼も楽だと思う」
自身は阪神移籍1年目の2013年は苦しんだ。メジャーから日本球界復帰直後だっただけに相当な期待を背負っていた。加えて故障などにも悩まされ、出場は63試合にとどまり、打率・198。ファンの批判も浴びた。
今季は06年以来の打率3割超えを果たした。苦楽を味わった経験が糸井へのサポートにつながる。現時点では「経験もあるし、普段通りやってほしい」と心配はしていないが、もし悩む時期がくれば精神的な支えになる考えだ。
05年以来の優勝を目指す思いは、2人とも同じ。超人にかかる負担を最小限にするために、福留が大きな心と背中で支えていく。