安藤、金本監督を男に 主将・福留と並んでチーム最年長が支える

 阪神・安藤優也投手(38)が19日、西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、600万増の8800万円で更改。主将の福留孝介外野手(39)と並び、チーム最年長として挑む来季に向け、「金本監督を男にしたい」と、32年ぶりの日本一を目標に掲げた。40歳シーズンでは史上初となる50試合登板を果たし、虎を頂点へ導く。

 16年目の春を前に誓いを立てる。狙うは85年から遠ざかる頂。ワインレッドのネクタイを締め、マイクの前に座った安藤が、日本一への熱い思いを語った。

 「リリーフになって『50』という数字は一つの目標でもあるので、もちろん来年も50試合投げられたら最高だと思うんですけど…。それは二の次というか、優勝して『金本監督を男にしたい』という気持ちが強いので。どんなことで力になれるか分からないですけど、微々たるものかもしれないですけど、貢献していきたいです」

 13年から4年連続で50試合以上に登板。今季も防御率2・53と抜群の安定感で救援投手陣をけん引し、チームの屋台骨を担った。来季、40歳を迎えるシーズンで再び「50」に到達すれば、プロ野球史上初の快挙。だが、それ以上に大切なことがある。若手時代から薫陶を受ける金本監督へ、格別な美酒を届けたい。

 現役時代の指揮官とは「金本賞」を懸けてバトルを繰り広げてきた。シーズン勝利数のノルマを課され、クリアできれば高級時計がプレゼントされるが、できなければ丸刈り。実際に10年は10勝に届かず、頭を丸めた。愛あるアメとムチが成長させてくれた。

 優勝するためには芽吹き始めた若い力が必要。2桁勝利を挙げた岩貞や、来季からセットアッパーを目指す岩崎ら可能性を秘める若手は多い。今季限りで福原が引退した今、主将・福留と並んでチーム最年長となった。若虎へ、伝えたいことは山ほどある。

 「一球一球の大切さというか、1球の怖さを後輩たちに伝えていきたいです。僕も1球で失敗してきたので、その大切さをアドバイスしたいです」

 今月27日に39歳の誕生日を迎える。現在は甲子園を拠点に汗を流し「希望を言うなら、安芸でやらせていただくのがベストだと思います」と、5年連続2軍キャンプスタートの自己流調整で開幕を目指すプランを示した。円熟味を増したベテランが、金本阪神2年目を支える。来季こそ、頂点をつかむ。

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