江越に30発指令 下柳氏「あの飛距離なら打てる能力はある」
阪神・江越大賀外野手(23)が26日、長崎県の長与総合公園町民体育館で行われたプロ野球長崎県人会の「スマイル少年野球教室」に参加。県人会会長で阪神OBの下柳剛氏(48)から、来季の本塁打数について「打てる能力はある」と30発指令を受けた。
今季は江越にとって悔しいシーズンだった。72試合に出場し、打率・209、7本塁打、20打点。まだプロ入りしてから2年だが、「勝負していかないとこの先がない」と本人は危機感を覚えている。
現在は「確実性が良くないと試合に出られない」と、秋季練習からコンパクトなスイングフォームを習得中だ。一方で本来の長打力が失われてしまう恐れもあるが、下柳氏はそれを一蹴した。
「ミート中心にいったとしても、彼の飛距離だと(打球が)上がればホームランになる。足と飛距離はピカイチなんで」。同郷の後輩のポテンシャルに大きな期待を寄せつつ、「あの飛距離やったら、30本くらい打てる能力はある」と、大台突破を来季の目標として課した。
呼応するように江越も「多少変わると思いますが、(スイング変更後も)飛距離は出ているので」と魅力の維持に自信を見せた。まずはレギュラー奪取へ、来春キャンプで存在感を示す。「ずっと(首脳陣に)見てもらってる中で、あとは結果だけ」と強烈アピールを宣言。2003年、05年リーグ優勝の原動力となった大先輩の言葉を自信に、江越が変身を遂げる。