糸井放任、初実戦3月でもOK 金本監督信頼!調整「やりたいように」

 阪神・金本知憲監督(48)が9日、西宮市内の甲子園球場を訪れ、新加入の糸井嘉男外野手(35)に関して、3月の実戦デビューもOKの姿勢を示した。年齢的なことはもちろん、実績もある選手なだけに、試合勘などの調整もすべて糸井に任せる。自身も阪神移籍1年目の実戦デビューは3月だったが、これも糸井への期待と信頼の表れだ。

 あせらせることはない。首脳陣から何かを強制することもない。午前中から甲子園を訪れていた金本監督が、新加入の糸井の実戦出場に関して言及。希望通りに調整を進めさせ、打席にも立たせていく方向だ。

 「糸井はもう任せますよ。全然、彼に。何も(要求は)ない。(実戦は)本人の希望による。出たいと言えば出させるし。1打席でも2打席でも。基本的には、彼のやりたいようにやらせたい」

 惚れ込み、自ら獲得に動いた選手だ。いまさら実力を疑うことはない。ベテランと呼ばれる域に入る年齢だけでなく、これまでの実績や経験を踏まえ、移籍1年目であっても調整は完全に任せる。「ずっとやっとるからね。(注文は)何もない」。実戦デビューの場がキャンプ中ではなく、沖縄を離れてからとなってもOKだ。

 「(3月でも)いいよ、全然。おれもそうやったし。全然、自由に」と金本監督。自身の現役時代もそうだった。阪神移籍1年目の03年は、2月のキャンプ中に右ふくらはぎを痛めたこともあり、初実戦が3月16日だった。それでも、結果的にフルイニング出場で18年ぶりの優勝を導く活躍を見せた経験がある。何も問題はない。

 仮に、実戦出場に関して糸井に要求を出すとしても「ストップ」をかけるだけ。前日の合同スタッフ会議では、キャンプで昨年以上に対外試合を増やすことも確認。「(実戦は)第2クールから。中盤に多いわ」。若手らの見極めを優先する時期には、あえて我慢してもらうこともあり得るからだ。

 「あまり早い時期に出ると若手が見れないから、もうちょっと待て、となるかもしれないけど」

 すでに、福留と共に守備位置も含めてレギュラーとして計算している存在。初めてのセ・リーグということも含め、環境が変わるとは言え、調整を任せるのは信頼の証しだ。また、鳥谷に関しても「糸井と同じ年齢だし、そりゃ任せるよ」と話す。糸井とは違う立場からのスタートとなっても、そこは鳥谷を尊重して任せていく。

 この日は「荷造り。片付け」と2時間以上、甲子園に滞在した。キャンプ開始まであと20日ほど。選手個々に応じた手綱さばきで、チーム全体をより良い方向に導いていく。

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