北條にヤクルト山田がトリプル太鼓判!練習姿勢、打撃、下半身を評価
阪神・北條史也内野手(22)が14日、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで、ヤクルト・山田哲人内野手(24)らとの合同自主トレを公開。球界最強スラッガーの全てを観察し、今季の目標である全試合出場、打率3割、2桁本塁打達成のヒントを探っていく。
昨季はシーズン途中に遊撃のレギュラーを鳥谷から奪い、打率・273、5本塁打、33打点でフィニッシュ。北條はプロ入り4年目で確かに手応えをつかんだ。この活躍の契機には、16年の今頃に参加した山田らとの合同自主トレの経験があった。
さらなる成長曲線を描き続けるため、今年も昨年同様、ツバメ軍団との合同自主トレに参戦。超一流の技術を吸収しようと、2年連続トリプルスリーを達成した球界の至宝に、熱いまなざしを向けている。
「バッティングで足を上げてからの間、軸がぶれないところ、打ち終わってからのフィニッシュ、全部見てます」
その突き刺さるような熱い視線に、山田は気付いていた。「まだ何も聞かれていないけど、見られている感はある」。そんな若虎の練習に取り組む姿勢には感心している様子で「ウエートとかバッティングを一生懸命やっている」と評価した。
認めたのはそれだけではない。「体つきが大きくなって、バッティングが力強くなった。下半身がどっしりしてきた」。肉体的にも技術的にも、昨年以上に明らかに成長していることを実感していた。
室内練習場で行われたこの日の守備練習で、北條は山田とともにノックを受けた。「(守備は)特に意識している」と話すように、スーパースターに負けず劣らずの軽快な身のこなしを披露。「守備は基本練習をやらせてもらっているので、そこは妥協せずにやっていきたい」とディフェンス面での成長も図る考えだ。
昨年の自主トレでは“手土産”として、全11種類のティー打撃を覚え、持ち帰った。それを不調に陥った時の調整法として、シーズンを通してのルーティンワークに取り入れた。今回も「フリー打撃終盤に崩れたフォームを、再度ティー打撃で調整」することの重要性を学習。これはヤクルトのベテラン・飯原から教授されたものだ。
山田と同様に4年目でのブレークを果たした北條。今季の目標として挙げている打率3割について、15年首位打者の川端も「全然いけるんじゃないですか」と太鼓判を押す。迎える5年目シーズンへ、背番号2はさらなる進化を遂げるため四国の地で磨きをかける。