藤浪WBC代表選出決定的!先発の中心、猛虎選手唯一世界へ挑む

 3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」のスタッフ会議が14日、都内のホテルで開かれ、阪神・藤浪晋太郎投手(22)の選出が決定的となったことが分かった。最速160キロを誇る「虎の若きエース」が世界の強打者を相手に、その豪腕を振るう。

 猛虎の豪腕が世界へと羽ばたく。藤浪が、WBCという大舞台への切符をほぼ手中に収めた。この日、都内のホテルで小久保監督を筆頭に、侍ジャパンの首脳陣が最終のスタッフ会議を開催。これまで当落線上だった藤浪の名が、WBCメンバーの中へ加わった。

 藤浪は一昨年11月の国際試合「プレミア12」で代表候補に名を連ねていた。その当時から小久保監督も「大谷、藤浪が投手陣の中心となるに十分な姿を見せてくれている」と高く評価していた。

 だが、シーズンの疲労からくる右肩の炎症でプレミアの代表を辞退。昨年3月の強化試合・台湾代表戦も、患部への不安から招集が見送られ、代表の舞台から遠ざかっていた。

 そうした中で昨季は7勝11敗、防御率3・25と不振。WBCへの出場は流動的となっていた。それでも、藤浪は並の投手ではない。代表入りへの契機となったのは、昨季最終盤2試合の登板だ。

 昨年9月22日の広島戦(マツダ)、同30日の巨人戦(甲子園)で計15回を1失点と抜群の内容。小久保監督が「シーズン最後の2試合で今までとは違う藤浪を見せてくれた」とし、11月に行われたメキシコ、オランダとの強化試合で、15年3月の欧州代表戦以来の代表返り咲きとなった。

 そして、同12日のオランダ戦(東京ドーム)の五回に2番手で登板。2ランを浴びたが、後続を力強い投球で抑えて3回2失点。権藤投手コーチは「藤浪は良かった。(被弾後に)変化球も投げ始めて(相手打線を)止めましたから」と称賛した。

 指揮官も「あれだけの力を持っているピッチャーは日本にはいない」と再評価。ドジャース・前田、ヤンキース・田中が出場辞退となる中で、日本ハム・大谷、巨人・菅野とともに先発の中心としてかかる期待は大きい。

 「WBCのボールを使って、準備だけはしっかりしておきたい」とWBC公認球での練習を続けてきた藤浪。「WBCは自分の中では特別。もし出られたら、すごくいい経験ができると思う」。熱い思いが、夢舞台への扉を開いた。

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