ドラ6福永“投げ込み王”で1軍入りや 昨年は1カ月で3000球投げた
阪神のドラフト6位・福永春吾投手(22)=四国ILp・徳島=が15日、“投げ込み王”となってアピールすることを誓った。昨年のこの時期は1カ月で3000球近く投げたという右腕。プロ入り後も引き続き投げまくり、1軍入りを手繰り寄せる覚悟だ。
納得がいくまで投げまくる。「細かいリリースポイントや変化球の(確認する)ポイントもあるので、少し投げ込んでいきたい」。雪も舞うほど冷え込んだ鳴尾浜で、福永の口調に熱が帯びた。
プロ入り前の経験を基にした調整法だ。昨年のこの時期、自らに設けた最低ノルマは1日100球。「多い時は200球で、(それを)週3回から4回。(1カ月で)2000~3000球を目標に投げていました」。投げることでフォームを固め、結果を出し、プロ入りへの道を切り開いた。プロでも“投げ込み王”となって、1軍切符を勝ち取りにいく。
「去年のシーズンに入る前、コーチと(一昨年とは)全く真逆のことをやっていこう、ということになって投げ込みをするようにしました」
専用グラウンドを持たない独立リーグでプレーしていたとあって、一昨年は練習環境を整えられず十分な投げ込みができない状況に。「終盤に肩とか体の体力がもたなかった」という経験を踏まえ、昨年は自ら練習場所の確保に動き回った。
ようやく施設を見つけても、使用料金がかさむなどの苦労もあった。「(利用者の少ない)午前中に借りたりして投げていました。工夫しながらやっていました」。積み重ねてきた努力があるからこそ、福永流の調整法が生まれた。
第3Cブルペン
新人合同自主トレ第3クール(17~20日)の後半にはブルペン入りする予定。「キャッチボールの延長という感じで。傾斜やバランスの確認を」。この日はキャッチボールなどで調整した。
「この世界初めてなので分からないこともある。指導の下でやっていく」。先輩投手やコーチの助言を仰ぎながら、プロの恵まれた環境で存分に投げ込んでいく。