藤浪、WBCフル回転OK 中継ぎでも何でもやる
阪神・藤浪晋太郎投手(22)が16日、第4回WBCでは先発、中継ぎ問わずフル回転する覚悟を明かした。まだ通知は届いていないが、14日のスタッフ会議で選出が決定。24日にも正式発表される。この日は甲子園で自主トレ。春季キャンプでの初実戦から、本番モードで打者に向かう。
目標は明確になった。昨オフから一貫して代表入りを信じ、年明けもWBC公認球を使って調整。藤浪は「まだ決まってないので」と前置きした上でフル回転する覚悟を明かした。
「選ばれたらどのポジションでもやる?もちろんです。与えられた仕事をしっかりとできるようにしたい」
好投手が集う代表では藤浪の役割も流動的。前回までと同様に球数制限が予想されるだけに第2先発や中継ぎ、ワンポイントとあらゆる起用法が想定される。阪神では過去4年、中継ぎ登板は1年目の1試合だけだが、こだわりは捨てている。
経験も武器になる。昨年11月の強化試合で代表復帰し、同12日のオランダ戦(東京ドーム)の五回に2番手で登板。いきなり2ランを浴びたが、後続を抑えて3回2失点。変化球も織り交ぜた投球に、藤浪自身も確かな手応えを得ていた。
12、1月はキャッチボールでWBC球を使用。例年より調整も早め、キャンプイン後の早期実戦登板も視野に入れた。香田投手コーチも後押しする態勢を整えており、序盤から本番モードで打者に向かうつもりだ。
「より精度を高くというか、しっかり入れるようにしたい。いつもなら5、6割の状態で実戦に入ったりしますが、もう少し仕上げてからいきたいです。変化球の精度も高くしてから入れるように」
プロ入り最速の調整はWBC本戦での活躍、そして開幕ダッシュに向けた準備になる。「中継ぎがどうというよりも、しっかりと肩を作って。シーズン中に投げる球により近づけることが大事になると思います」。夢の舞台で輝くために、ポジションはいとわない。