阪神 掛布2軍監督が原口昇格の秘話を明かす
阪神の掛布雅之2軍監督が21日、東大阪市の「スーパースポーツゼビオ・東大阪菱江店」で行われた美津和タイガートークショーに出演。約100人のファンが見守る中、昨季、育成選手から1軍へ昇格し、活躍した原口文仁捕手のエピソードを明かした。
司会者から原口の話題を振られると「僕は外国人選手にファームの4番を任せるつもりはなかった。陽川が昇格して、じゃあ誰を4番にしようと考えたときに、育成選手だったけど原口しかいなかった」と語った。
その理由として「彼は育成選手でチャンスも少なかった。例えば代打での1打席、そこで結果を出すために準備をしていた。4番が打たなくて負ける試合がある。そこでみんなが納得するのは、それだけ準備している原口だった」と説明。「彼は我慢強く、1人で黙々と準備できる素質がある。そしてあきらめない」と技術だけでなく、野球に取り組む姿勢を判断しての決断だったことを明かした。
そして昨年の4月27日に支配下登録され、その日に1軍初出場を果たした原口。その後は最後まで1軍に定着した。「そのことに驚いた自分もいたし、原口ならやれて当たり前という自分もいた。正直、あの時は半々でしたね」とファームを預かる指揮官として、当時の心境を明かしていた。