藤浪よ井川級のエースになれ!金本監督のでっかい期待

 阪神・金本知憲監督(48)が22日、三田市内の施設で講演会を実施。藤浪晋太郎投手(22)に、三田市が拠点の「兵庫ブルーサンダーズ」に新加入した元阪神・井川慶投手(37)級の活躍を期待した。井川は03年に20勝と200イニング到達で優勝に貢献。金本監督は藤浪もそれだけの数字を残せる投手と考えており、今季も信頼して起用していく。

 縁もあり、三田の野球熱を盛り上げるために講演を行った。兵庫ブルーサンダーズの続木監督は阪神の元トレーニングコーチで、新加入の井川は2度の優勝を共に味わったチームメート。そんな元エースと比べても、藤浪の力は遜色ない。金本監督が右腕に大きな期待を口にした。

 「藤浪が投げる時は、中継ぎはお休みと計算できるぐらいのピッチャーになってほしい。そこは本人も去年は目指していたけど」

 井川と藤浪には、同じ高卒という共通点がある。井川は藤浪にとっての今季にあたる高卒5年目に、シーズン200イニングを達成。そして6年目の03年に20勝と200イニング到達を同時に果たし、エースとして18年ぶりの優勝に貢献した。そういった投手がいれば心強い。

 「それはそう。(完投に)こだわってはないけど長いイニングを投げてくれればベンチは助かる。ブルペンも助かる」と金本監督。また、セ・リーグでは03年の井川以来、20勝投手が現れていないが、指揮官は無謀な数字とも思っていない。「(無謀では)ないと思うけどね。まあ去年の7勝から20というのは…でもその前は14勝だから」と力を込めた。今季への期待は膨らんでいる。

 藤浪が取り組んでいる新フォームは、19日に鳴尾浜のブルペンで視察済み。「(印象は)フォームがはまった時の、ドーンというキレというのは他のピッチャーにないものがある」。前向きな印象を抱けたことに意味があり、制球力が高まれば大きな武器となることも感じている。

 「意図して荒々しさを出す意味で、この辺(右打者の内角)にきっちり、バッターボックスの前のラインぐらいに計算して投げられたら、効果は一緒だと思う」。寄せる信頼は厚い。20勝、そして200イニング。藤浪が井川級の活躍を見せれば、それだけ悲願の優勝が近づいてくる。

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