藤浪、WBC球への準備余念なし!酷似のMLB球自費でダース買い
WBC日本代表に選ばれた阪神・藤浪晋太郎投手(22)が27日、荷物整理で甲子園を訪問。沖縄キャンプの準備を整えた中、WBCでの使用球と同じ質の、ローリングス社製のMLB公式使用球(1個2400円、税別)を新たに数ダース、「自腹」で用意したことを明かした。
「足りないので、何ダースか買いました。球団を通じて買ってもらいました。すぐに傷が付くので」
15年の3年目のキャンプには、ギターを持ち込んだこともあったが、今年は自ら用意したボールが最高の「相棒」となる。すでにこれまで、支給を受けたWBC公認球でブルペン投球などを行っているが、ボールの痛みが目立ってきている。これでは本番を見据えた「実戦感覚」を養うための、万全の態勢とはいかない。
「傷が付いているボールでも投げますけど、新球が一番投げにくいので」と藤浪。一般的にNPB球よりも滑るため、投手としてはその感覚に慣れることが重要。実際の試合では、仮に相手打者にファウルを打たれると、そのたびに新球を使うことになる。そういった試合の流れを見据えて、より多くの新球を必要としたわけだ。
28日には、先乗り合同自主トレに向けて他の選手と共に沖縄に移動。実戦も含めて、いよいよ本格的な調整に入っていく。「(ボールに)慣れておかないと」。細部へのこだわりは、高い意識の表れ。日本のために最高のプレーを見せるため、最高の準備を整える。