ドラ2小野まるで楽天・岸!細身&長身でフォーム激似 スローカーブ武器も共通点
宜野座球場で行われている先乗り合同自主トレに参加している阪神のドラフト2位・小野泰己投手(22)=富士大=が30日、ブルペンで捕手を立たせて31球を投球。今季からFAで西武から楽天に移籍した岸を連想させる投球フォームで力強い球を投げ込んだ。
しなやかな腕の振りから、打者の手元で伸びる直球が放たれる。「(周囲の人から)岸さんに似ていると言われます」という独特のフォーム。ドラ2右腕は184センチと高身長で体の線が細い。岸も180センチで細身な体形。フォームに加え、見た目も重なる。
さらに投球スタイルも似ている。岸の代名詞でもある「スローカーブ」を小野も武器にする。緩急をつけ、幅を広げる投球術もかぶる。ドラフト会議後の取材では「90キロくらいのカーブの精度を上げたい」と話していた右腕。富士大時代からアクセントの一つとして使っている、重要な持ち球だ。
現在ブルペンでは「力感なく投げること」を意識して直球のみを投げ込む。志願して初めて小野の投球を受けた原口は「3球だけだったけど、腕の振りが独特な印象を受けた。(リリースポイントが)多少見にくい感じもあった」とうなずいた。
捕手を座らせての投球は開始していないが、今後も「自分の投げやすいフォームで投げること」をテーマに掲げる小野。岸のような球界を代表する投手へ。即戦力右腕として、1年目から飛躍する。