阪神・掛布雅之２軍監督（６１）が３０日、２月１日から始まる安芸キャンプ初日に行われるシート打撃で、２年目右腕・竹安の“開幕登板”にゴーサインを出した。昨年の秋季キャンプの時に本人に通達していたが、この日甲子園の室内ブルペンで行った投球練習を最終チェックし、問題ないと判断。期待の右腕の成長した姿が今から楽しみだ。

　ケガの影響もあって昨年の新人で唯一１軍出場なしに終わり、逆襲に燃えている。室内のブルペンで竹安が気合の入った投球を披露した。その姿を自らの目で確認した掛布２軍監督。「今の状態だったら大丈夫じゃないかな。あとは久保コーチと相談して。この間も（竹安が）『準備している』と言ってたんで」。春季キャンプの“開幕投手”決定を公言した。

　この日はあいにくの雨。当初は鳴尾浜球場のマウンドから本格的な投球練習を行う予定だったが、中止となった。それでも「今日の球を見ると、予定通り。よほど（２月１日の）グラウンドが悪いとなれば別だけどね」と順調な調整ぶりに目を細めた。

　昨秋のキャンプで掛布２軍監督は、翌年の春季キャンプ初日に行うシート打撃に１番手で竹安を登板させる考えを明かした。そのことを指揮官から伝えられた竹安は今オフ、毎日のように鳴尾浜に姿を見せ、自主トレに励んでいた。今の状態は「ＭＡＸに近い」というほどの状態。シート打撃登板へ準備は万全だ。

　また、ブルペンでは望月の投球も見守った。２７日にブルペン投球を再開したばかりだが「球の力は（ある）。いいものは投げているよ」と笑顔。ただ、昨秋のキャンプで右肘を負傷しているだけに「そんなに焦らす必要はないよね」と、早期の実戦登板はないことを示唆した。

　掛布２軍監督が期待する２人の若虎。このキャンプでどこまで伸びるのか。将来のエース候補が成長する姿を見届ける。