鳥谷VS北條、激アツ遊撃争いゴング 直接対決は互いにノーミス発進!
「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)
阪神の宜野座キャンプは、初めて練習メニューにシートノックが組み込まれ、遊撃の定位置を巡る鳥谷敬内野手(35)と北條史也内野手(22)の争いが始まった。当初、ベテラン組は自由参加となっていたが、何事もなくショートの定位置に加わった背番号1。2人ともノーミスで軽快な動きを披露し、開幕まで約2カ月間続く戦いのゴングが鳴り響いた。
自然とその足は遊撃のポジションへと動いた。レギュラー奪回のため、鳥谷は自ら“定位置”に陣取った。今キャンプ初のシートノック。北條、植田ら若手と一緒にボールを追い、遊撃争いのゴングが打ち鳴らされた。
当初、ベテラン組は自由参加となっていた。実際に福留はファウルグラウンドから動きを観察し、新外国人のキャンベルも一連の流れをベンチ前から頭にたたき込んでいた。だが背番号1は今まで通り、何事もなかったかのように遊撃のポジションへ。植田、北條に続いて3番目でノックを受けた。
独特の緊張感が漂う中で2人ともノーミスでボールを処理。併殺プレーの場面では声を張り上げてセカンドからのボールを呼んだ。守りの心臓部とも言えるポジションでのレギュラー争い。ノックバットを手に見つめていた金本監督は、こう明かす。
「まだ始まったばかりだし。どっかでどっちかとなるだろうし。ショートで2人、出られるわけじゃないんだから。トリもそこで勝負したいということだから」。その上で「当然、北條も自分がショートという気持ちもあるだろうし、トリもあるだろうし。そこはいい競争をしてほしいし、レベルの高い競争になってくれればと思うし。チームのためにもね」と期待した。
1月の自主トレ公開時は、ポジションにこだわらずレギュラー奪回へ強い意欲を示していた鳥谷。この日はシートノックについて語ることはなかったが、慣れ親しんだ場所に自ら立ったことが強い意欲を示していた。
北條も指揮官から体が大きくなったことを評価され、今オフに体幹や下半身を強化したことでプレーに安定感が出ていた。「これからもウエート(トレーニング)を続けていきたいと思います」と力を込めた背番号2。2人の争いが激しさを増せば、内野全ポジションの競争に好影響を及ぼす。
3月31日、開幕・広島戦(マツダ)のグラウンドでショートに立つのはどちらか-。直接対決が始まった。