ドラ1大山、送球も絶品 初シートノック三塁で魅せた!失策ゼロ
「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)
阪神のドラフト1位・大山悠輔内野手(22)=白鴎大=が、今キャンプで初めて行われたシートノックに参加した。三塁の守備に就き、軽快なフットワークを披露。金本知憲監督(48)、久慈照嘉内野守備走塁コーチ(47)からは安定した送球を絶賛された。
地を這(は)うような送球が、一塁手のミットに突き刺さる。「大山、ナイスボールや!」。熱視線を送るコーチ陣からは、褒め言葉が飛び交った。大学日本代表の4番を務めた打撃だけが売りではない。大山にとってディフェンス面も大きなアピール材料だ。
今キャンプ初のシートノックで就いた場所は、本職の三塁。「エラーはしなかったですけどすごい緊張感でした」。一塁送球、二塁送球と抜群に安定したスローイングは持ち味の一つ。「まだまだだと思います」と謙遜して話す表情は、向上心で満ちあふれていた。
金本監督は、矢のような送球に太鼓判を押す。「スローイングがいいというのは大きな武器だから。安定している。捕ったら心配ないという感じ」。久慈内野守備走塁コーチも「相手が捕りやすい品のあるボールを投げている。そこに関しては、こちらからどうこういうことは何もない」と納得の表情だった。
初日は打撃練習中に指揮官からの密着指導を受講。162スイング中12本の柵越えを放ち「持っている」と、醸し出す雰囲気や順応性を絶賛された。それは、フィールディングにも共通する部分があるのだろう。無失策という結果以上に、洗練された1球1球のスローが際立っていた。
それでも慢心はない。「捕ってからのスピードが違いますし、ボールの強さも全然違う。手元の伸びもすごい」とプロの高い技術を改めて実感。「目の前で一流の選手がやっているので、それを見られるのはいいことですね」と、どん欲に学んでいくつもりだ。
実戦デビューは8日の紅白戦になることが濃厚。「一日一日を必死にやっていきます」。走攻守で猛アピールができれば、レギュラーもグッと近づく。