岩貞“予備侍”WBC出場微妙も「2、3年後堂々選ばれたい」
「阪神春季キャンプ」(9日、宜野座)
阪神の岩貞祐太投手(25)がWBC予備登録メンバーに選出された。日本代表の小久保監督は既に、故障者以外の入れ替えをしない方針を明言。左腕の本戦出場は微妙だが、まずは今季2年連続で結果を残すことで、数年後の本代表選出に意欲を見せた。
「立場は不透明ですから、開幕に向けて全力でやっていくだけです」。岩貞は3日前に予備登録の通知を受けた。今大会で定められたルールでは1、2次リーグ終了後、予備登録選手の中から最大2投手の入れ替えが可能。代表の中で左腕は希少なだけに、貴重な1人なのは確かだろう。
昨季、自身初の10勝(9敗)到達。今季はまず開幕ローテと13勝を目標に掲げる。仮に入れ替えで選出された場合、球質の違いもあるが「開幕に向けて全力でやっていけば大丈夫。そんな敏感な方じゃないので」と前を向く。不確かな憧れより、まずは2カ月を切った現実に目を向ける。
「この1年で結果を残して2、3年後に堂々と胸を張って選ばれる選手になりたい。それ(代表)よりも今は、チームで優勝してみたい」と岩貞。7日にフリー打撃に登板した。次クールでは実戦に向かう予定。日の丸を背負う前にまず虎のエースを狙う。「順調です」と笑う表情は、自信に満ちあふれている。