不動の4番・陽川3安打…それでも掛布2軍監督、本塁打指令&四球のススメ
「練習試合、阪神7-4西武」(12日、安芸市営球場)
阪神・陽川尚将内野手(25)が12日、西武2軍との練習試合で3安打を放ち、4番の存在感を示した。掛布2軍監督は背番号55の打撃に納得しつつも、改めて本塁打にこだわるよう指令。さらに打率向上へ「四球のススメ」を指南した。
右へ左へ、鋭い打球を飛ばした。チーム唯一の3安打。それでも陽川は「今、結果としてヒットは出ていますけど、自分が納得するような打球ではなかったので」と笑顔を見せることはなかった。
掛布2軍監督も「体がレベルに回り始めている」と成長を実感する。ただ、「彼は3割、10本よりも2割8分、20本」とあくまで長打へのこだわりを要求。そして、打席では本塁打を追求しながらボールを見極め、四球を選ぶことによって打率上昇へつなげることが重要だとした。
背番号31は「3割を打つためには80から100のフォアボールが必要になる。ホームランを打とうと思って四球を増やす。僕はそうして3割を打ってきた」と選球眼の重要性を説いた。陽川が本塁打と四球の二つを追い求め、1軍で通用する強打者に変貌を遂げる。