虎の正妻バトル激アツ!梅ちゃん上昇打、坂本技あり打
「練習試合、阪神1-1日本ハム」(19日、宜野座村営野球場)
阪神の梅野隆太郎捕手(25)が19日、練習試合の日本ハム戦で1安打を放った。連日、金本監督から受ける熱血指導が成果として表れている。途中出場した坂本誠志郎捕手(23)も1安打と、バットでアピール。原口文仁捕手(24)も含めた開幕マスクを巡る争いが、ますます激しくなってきた。
日ごとに打撃が向上している。南国の地で磨く打棒。梅野のバットが熱を帯びる。金本監督から受ける連日の熱血指導。対外試合で2打数1安打という結果を出した。「実戦でピッチャーから結果を出せたのはよかったと思う。初球からいけたしね」と振り返った。
第1打席は三回先頭。日本ハムの2番手・上原の投じた真ん中高めの直球を右翼にはじき返した。軸回転でしっかりとスイング。2打席目も「いい感じだった」と4番手・屋宜から左翼に高々と打球を運んだ。逆風に押し返されてフェンス前で失速したが、打撃の形はいい内容だった。
もちろん現状には満足していない。「これから、もっと考えられるところもある。学ぶこともいっぱいある」と、さらに探求心を持って自身の打撃に磨きをかけていく。そんな梅野を金本監督は「まだそんなに結果が出ているわけじゃないけど、打ってる形というのはよくなっている。練習で取り組んでいることが試合でも出ているのは間違いない」と評価した。
梅野に代わって七回からマスクをかぶった坂本も1安打。八回1死一塁の場面で一、二塁間を破った。坂本は「速い真っすぐに負けないように、ケース的に右に打てれば、と思っていた」と、狙い通りに放った技ありの右打ちだった。
2人の姿に指揮官も「ウメ(梅野)、坂本が打ってほしいところで打ってくれた」と目を細める。4番・一塁で出場した原口もこの日2安打。梅野は捕手陣の活躍に「みんな結果を出そうと思ってやっているから。自分は何かしらいいものを出せるように準備をするだけ」と語気を強めた。正捕手バトルはまだまだ続く。