ドラ1大山2軍も 金本監督、英才教育へ“前向きプラン”
「阪神春季キャンプ」(20日、宜野座)
阪神・金本知憲監督(48)が、ドラフト1位の大山悠輔内野手(22)=白鴎大=を、いったん2軍調整させてきっかけをつかませる可能性を明かした。ここまでの実戦5試合で15打数無安打のルーキー。指揮官にはきっかけさえあれば、という思いがあり、沖縄での残り3試合の実戦でつかめなければ、別の形で今後の飛躍につながるものを探ることを検討していく。
生みの苦しみのような状況は十分に理解している。だからこそ何とかしてやりたい。沖縄での実戦は残り3試合。そこできっかけをつかめるかどうかが、キャンプ以降の育成方針の一つの判断材料となる。金本監督は、状況次第では大山に2軍で「英才教育」を施す考えを明かした。
「今度はオープン戦になるんかな?(22日の)紅白戦と。それは(1軍の実戦に使い続けるかは)今後、考えます。バッティングコーチとかと。できるだけ継続して取り組んでいることをやりたいし。逆に、違うきっかけが必要かなと思ったりすれば、2軍に預けて見てもらう手もあるし」
キャンプも第4クールが終了したが、大山はここまでの実戦5試合で15打数無安打と結果を残せないまま。重圧や焦りも重なるが、1本出れば負の連鎖も断ち切れるだろうという考えがある。3タコに終わった19日の日本ハム戦後も、金本監督は「きっかけさえつかんで気分が楽になると、ババッと打つとは思う」と話している。
欲しいのは、今後の飛躍に向けたきっかけ。沖縄では22日の紅白戦、25日の対日本ハム(名護)、26日の対中日(北谷)のオープン戦という残り3試合。そこで浮上に向けた何かをつかめなければ、別の形で刺激を与えてみる。それが仮に2軍調整ということになったとしても、あくまで前向きな意味合いでの措置だ。
この日は練習休日。大山は報道陣の前に姿を見せることなく、静養に努めたもよう。金本監督は「それ(今後の方向性)は、僕らの判断ですけどね。今はちょっと、継続してやらせましょうかという片岡(打撃コーチ)の意見もあったし」とも話す。期待の大砲候補の育成。長い先を見据えて、最善の道を探っていく。