大山17打席目お待たせ“プロ初安打” 球児&ドリス撃ちで初マルチ

 「阪神紅白戦、白組3-5紅組」(22日、宜野座村営野球場)

 阪神のドラフト1位・大山悠輔内野手(22)=白鴎大=が22日、紅白戦で“プロ初安打”を放った。16打席無安打で迎えた第2打席。白組の2番手・藤川から中前にはじき返した。続く打席でも鋭いライナーを放ち、中前打。記念すべき一打で目が覚めた黄金ルーキーが、これから本来の力を見せつけていく。

 一塁ベース上で初めてのグータッチ。スタンドからも拍手がわき起こる。待ちわびた瞬間は三回先頭の第2打席。大山はカウント1-1から藤川が投じた外寄り高めの142キロ直球を、鋭い当たりで中前にはじき返した。

 「正直、ホッとしている部分はある。気持ち的には楽になった。少し先っぽだったけど、理想に近い形で打てたので、よかったと思う」

 調整段階の藤川とはいえ、一線級で活躍する投手の球を打ち返したのは自信につながる。「小さい頃からテレビで見ていた選手。ヒットを打てたのは自分にとっても大きい」。第3打席でも3番手・ドリスの投じた150キロ直球を鋭いライナーではじき返した。遊撃・植田のグラブをはじき、中前へ抜ける一打。力強い直球に、力負けしなかった。

 金本監督は実績や経験のある2人から放った安打に「そこは評価できる。しかもいいポイントで打ってるから。球児みたいな球質ってファウルになりやすいし」とうなずいた。さらに「高山もああいうポイントでカーンと打ってほしいけどね。高山よりもいいポイントで?打ってると思うよ」と昨季のセ・リーグ新人王を引き合いに出し、ルーキーのポテンシャルの高さを再確認した。

 もちろん大山自身、これで満足はしていない。この日をきっかけにさらなるレベルアップを果たすためにも、「2本打てましたけど、全体的に(実戦での)打率も低い。今やっている形が、自然にできるようにしたい」と振り込みを続けていくつもりだ。

 次戦は25日の日本ハムとのオープン戦(名護)。「やっと1本出たばかりなので。1本、2本と出していけるように。結果を出したい」。目覚めの一打をきっかけに、スターへの道のりをたどっていく。

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