キャンベル異例のOP戦全戦出場プラン 金本監督「本人が出たいと言うから」
「阪神春季キャンプ」(24日、宜野座)
阪神の新外国人、エリック・キャンベル内野手(29)=前メッツ=が、25日の日本ハム戦(名護)から始まるオープン戦に全戦出場するプランが浮上した。キャンベル自身が状態を上げるため、50打席程度の実戦を求めており、金本知憲監督(48)もその気持ちを買って起用する方針。マジメな性格の助っ人が、開幕に向けて万全の準備を整える。
阪神での成功に懸ける思いは大歓迎だ。だからこそ、その意欲を買って、問題なく試合に送り出す。金本監督は、25日の日本ハム戦から始まるオープン戦で、キャンベルが望めば全試合に起用していく可能性を示唆した。
「(キャンベルは試合に)出たいらしいよ。(遠征でも)本人が出たいと言うから、出してあげる」
マジメな助っ人の思いをくむ。23日のケース打撃も志願して参加したキャンベルは「(開幕まで)ある程度のメドとして50(打席)くらいをと思っている。でも打席に入ってしっくりくるかとかタイミングだとか、開幕に向けての準備になってくるので、自分自身の感覚が大事になる」と話す。その50打席を用意するというわけだ。
オープン戦は全部で19試合。主力という立場もあり、序盤は試合途中で交代となるケースが多くなることを考えると、ほぼ全試合に出なければ50打席には到達できない。幸い、今年のオープン戦日程で言えば、遠征で関東や福岡に出かけることはあるものの地方での試合がないため、それほど肉体面に負担とはならない。
現在の自身の状態に関しては「まだまだ変化球にしっかり対応できていない。ブルペンやネクストサークルで見るボールというのも、これから大事になってくると思う」と話すように、まだまだこれから上げていく必要がある。だからこそ、開幕に万全で挑んでもらうために、その舞台を指揮官が整える。
この日は練習が休日。キャンベルも報道陣の前に姿を見せることなく、静養に努めた。「何年も日本でやってる選手ならまだしも、1年目だし早く日本になれたいというのもやっぱりあると思うし」と金本監督。新助っ人がオープン戦全戦出場となれば異例とも言えるが、それで状態が仕上がり、シーズンで打ってくれるのであれば、喜んでそのリクエストに応えるだけだ。