秋山4回7Kで開幕ローテ大前進 日本一ハム圧投、実戦3戦で10回0封!

 「オープン戦、日本ハム3-11阪神」(25日、名護市営球場)

 力強く、粘り強く、結果を出した。今キャンプで好投を続ける阪神・秋山拓巳投手(25)が、昨季日本一に輝いた日本ハムを相手にオープン戦“開幕投手”を務め、4回1安打無失点、7奪三振。実戦3試合で10回無失点と、ゼロ行進は止まらない。「結果を出すことを一番の目標として試合に入った。その部分はすごくよかった」とうなずいた。

 初回からいきなり3者連続三振。「去年から初回の失点が多かった。1巡目は全力で」と、課題を踏まえて飛ばした。2番・中島には、フルカウントからカットボールで見逃し三振。ファウルを計3球打たれ「投げる球がなくなって粘り続けるしかなかった」と話したが、クセ者に根負けしなかった。

 両サイドを広く使った投球も光った。四回は再び中島を外角シュートで追い込み、内角カットボールで空振り三振。4番・レアードには逆に内角シュートで体を起こし、外のカットボールで遊飛に仕留めた。「レアードは一番いい打ち取り方ができた」と自賛した。

 自身の中では「直球の成長が一番大きい」という。投球の際、胸の部分を柔らかく使うことを意識するようにして、指のかかりが向上。空振りが取れるようになった。

 他球団も警戒心を強めた。「どんどんよくなってきている。直球で空振りを取れるのはデカい」とヤクルト・衣川スコアラー。「ローテに入るだろうと思っている。あの直球をどうするか」と、ポイントを挙げた。

 開幕ローテ入りに、また一歩前進。金本監督は「どうだろうね(笑)。今年は、今年は、と毎年言われてたんだから」と慎重だが、それは秋山も重々承知だ。「開幕までまだ1カ月ある。本当にここからだと思う。今までの結果を無駄にしないように練習していきたい」と、気を引き締めた。今年こそひと皮むけた姿を証明すべく、アピールを続ける。

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