ドラ5糸原、開幕1軍トドメ打 金本監督「可能性は大やと思う」
「オープン戦、阪神12-2ヤクルト」(7日、甲子園球場)
突然の出番にも慌てない。新人らしからぬ堂々とした振る舞いで、自然とゲームに溶け込む。堅実な守備に加えて、左投手相手の2安打でさらに評価は高まった。キャンプからのアピールが実り、阪神のドラフト5位・糸原健斗内野手(24)=JX-ENEOS=の開幕1軍が決定的な状況となった。
「(出場は)急でしたけどチャンスと思って試合に臨みました。1打席目からしっかり打てて良かったです」
二回の攻撃中、ネクストにいた上本に打球が当たるハプニングで、三回の守備から急きょ二塁で出場。その裏の攻撃では先頭で村中の直球を左前に運び、さらに六回2死一、三塁では岩橋の変化球を右前にはじき返す適時打。12点目をたたき出した。
攻守で示した安定したプレーを、金本監督は「左の変化球に、甘い球とはいえしっかり対応して打ったし。今年の新人野手2人は対応力があるというか、実戦で自分の力を出してくる2人」と評価。その上で、開幕1軍に関して「可能性は大やと思う」ときっぱり。このまま順調に調整してくれれば、何も問題はない。
糸原自身は、そういった評価にも「チャンスを与えられたところでしっかりプレーするだけです。チャンスが来たら、結果を出していきたい」と気を引き締めた。まだこれから。それでも、一歩一歩着実に、開幕に向けて歩みを進めている。