上本2戦で6の6!OP戦驚異の打率7割!二塁はオレ打ァ
「オープン戦、阪神5-1巨人」(12日、甲子園球場)
力強い快音が鳴りやまない。塁上にたたずむ姿が様になる。二塁のポジション争いに自らの存在感を誇示する猛打ショー。阪神・上本博紀内野手(30)がバットで状態の良さを証明する暴れっぷりだ。
打席に入るたびに「H」ランプをともしていく。まずは二回2死。巨人先発の今村がフルカウントから内角に投じた直球に反応。バットを体に巻き付けるようにさばいた打球は左翼への二塁打となった。四回と六回にはいずれも右前打。「こういう時こそしっかり考えて次の試合に臨まないといけない」。慢心はない。好調だからこそ次の実戦を見据えている。
これで11日の西武戦から数えて6打席連続安打。オープン戦での打率を驚異の・700まで上げた。7日のヤクルト戦ではネクストバッターズサークルで打球が左前腕に直撃するアクシデントもあったが、すぐにアイシングで処置。打撲の腫れを引かせ、今の結果につなげている。
バットを振れば安打になる“打ち出の小づち”状態は、開幕二塁を引き寄せる活躍ぶりだ。課題の守備もオープン戦5試合の出場で無失策。金本監督も「これが続くとは思わないけどね。2試合連続3安打で」としながらも、「結果として出てるし、守りも、暴投もないし、ちょっとはじいたりはしているけどアウトにすればいいんだから。足もあるし。状況見て考えて野球ができる選手だし」と期待する。
狙うは開幕スタメンの座。二塁のポジション争いでは現状、鳥谷と新人・糸原らがライバルとなる。己の力を磨きながら自分の居場所を築き上げていく。