金本監督、糸井復帰で打順編成本格化 残り9戦いろいろ試せる
「オープン戦、オリックス8-0阪神」(15日、京セラドーム大阪)
9安打完封負けという結果に、大きな意味はない。出遅れていた糸井の名前を、この段階でオーダーに並べられたことに価値がある。ここから打順の編成作業が一気に本格化する。阪神・金本監督が今後のプランを明かした。
「またガラッとメンバーも変わるかもしれないしね。オープン戦だから、何通りもすればいいんだから」
以前、糸井のぶっつけ開幕の可能性に触れたこともあった中、この段階で起用できたことが大きい。残り9試合のオープン戦を、テストの場にできるからだ。負傷のキャンベルを除いて、ようやく駒が出そろった。この日は、12日に示唆していたように糸井を3番に置き、4番・原口、5番・福留と並べた。
「(シーズンでも)もちろんあり得ると思うし。またこれからも、いろいろな打順を試すから。どれがしっくりくるかなという」と金本監督。原口と福留は無安打に終わったものの、ジグザグのクリーンアップはシーズン中にも十分に考えられる形。ただ、これで決まった訳ではない。
「1、2番と3、4、5番辺りの右左の、どこまでジグザグ作れるかとか、そこにこだわらんでもいいというのも、見えてくるだろうし」
キャンプ中には、ジグザグ打線を一つの理想と話していたが、そこだけにこだわらない。選手個々の状態、ポジションとの兼ね合いを見極めて一つの形を作る。「一定の期間はそういう形をしっかり作って、できるだけやりたいから」。開幕にベストの布陣で挑めるよう、前向きに試行錯誤を繰り返していく。