中谷、代打でサヨナラ打 外野も一塁も三塁も守れる!虎のスーパーサブや!

 「オープン戦、阪神2-1オリックス」(25日、京セラドーム大阪)

 最強のスーパーサブや!阪神の中谷将大外野手(24)が1-1の九回、代打で出場し、中前へサヨナラ打を放った。勝負強い打撃で金本監督からの信頼度もグッとアップ。外野以外にも一塁、三塁を守れるユーティリティープレーヤーとして、そして代打の切り札として、シーズンでも猛虎を支える。

 極限まで集中力を高め、気持ちでバットに乗せた。1-1で迎えた九回1死二、三塁。中谷は、高山の敬遠をネクストバッターズサークルから見つめていた。満塁となり、代打で登場。カウント1-1から、ヘルメンの外角へ逃げる変化球に必死で食らいついた。

 「あまり覚えていないです。緊張していて…。とりあえず良かったです。前に飛ばすことだけを考えて、結果が出て良かったです」

 打球は中前へ落ち、三走・鳥谷がサヨナラのホームへ生還。京セラドームが歓喜に沸いた。この日は22日・ソフトバンク戦以来、3試合ぶりのベンチスタート。決してチャンスは多くない。その中で「与えられた打席で結果を出していきたいですね」という強い意志が、プロ7年目の成長につながっている。

 今年は本職の外野の他に一塁、三塁にも挑戦。試合前練習では、ベンチ前に各ポジション用のグラブを三つ並べて汗を流している。プロ入り時は捕手として入団し、紆余(うよ)曲折を経てここまで来た。現状は“猛虎戦士最強の10人目の選手”。レギュラー陣を脅かし、また内外野の非常事態を救える唯一無二の存在だ。

 金本監督は「もともと変化球に合わせるのはうまいけど、それでもね。難しいところをよく打ちました」とサヨナラ打を称えた。インパクト時に体が伸び上がる悪癖を修正し、思いを込めて放った一打は価値がある。オープン戦14打点はロッテ・ダフィーに次ぎ、12球団で堂々の2位だ。

 開幕まであと6日。中谷は「出させてもらったところで、必死にやっていきたい」と闘争心を燃やす。昨年の同時期は2軍の遠征にも帯同せず、鳴尾浜でひたすらバットを振っていた。17年の春、24歳は猛虎にとって必要な戦力になっている。

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