秋山万全や!開幕前ラス投5回1失点 香田コーチうなった「気合入った投球」
「ウエスタン、阪神1-2オリックス」(29日、鳴尾浜球場)
万全の態勢でシーズンインを迎える。開幕ローテ5番手の阪神・秋山拓巳投手(25)がウエスタン・オリックス戦に先発し、5回6安打1失点と好投した。全身全霊で打者に向かっていった投球で、視察に訪れていた香田投手コーチをうならせた。
開幕前のラスト登板。初回を三者凡退としたが、2回に3安打を浴び1点を失った。だが今年の秋山は崩れない。「粘り強くやっていかないと大量失点につながる」。言葉通りにしっかりと後続を断ち、三回以降は得点を許さなかった。
今年にかける熱い心を持つ一方で、マウンド上での秋山の頭は冷静だった。「考えすぎず、シンプルな気持ちで」。最速145キロの直球を低めに集め、変化球で打者のタイミングを外した。
香田コーチは「今日は気合が入ったというか、気持ちの入った投球でしたね」と秋山の気迫をひしひしと感じとった。掛布2軍監督も「バランスよく投げていたね。彼はもう2軍レベルのピッチャーじゃないよ」と、開幕ローテの一角としての働きに期待を寄せた。
いよいよ17年シーズンが幕を開ける。「(結果を残せなかった)今までの気持ちを開幕からぶつけたい」と意気込んだ秋山。金本阪神の“新戦力”として1軍のマウンドで輝いて見せる。